LINE-X
物を頑丈にするコーティング剤
少し前に、TVでLINE-Xという特殊加工コーティング剤を見ました。これに吹き付けられた物は、何でも壊れなくなる魔法の液体みたいなコピーで紹介されていました。
最大の特徴は素材を選ばず塗ることができるという点。「金属」「コンクリート」「紙コップ」「卵」など、あらゆる物に吹き付けられるため、元からある建物などに吹きつけることで防壁性が出る点が大きな売りとなっています。
コーティング剤を塗装する際は防護服と防毒マスクを着用した人がスプレーのように吹きつけていきます。こうした吹きつけ塗装なので、厚さも自由に変えられて剛性も調整できるのだそうです。対象物を硬質ゴムのように保護するのだとか。
どんな衝撃からも物を守る
Youtubeの映像では、普通の壁に吹きつけてから隣の部屋でプラスチック爆弾を爆発!吹き付けられていない壁は総崩れで崩壊していましたが、塗装した壁越しの隣室は室内に煙が出た程度で、置かれていた人体模型もグラグラ揺れたぐらいでした。
その他の実験では、卵やコンクリートブロックにLINE-Xを塗装すると、高所から落としても跳ねただけだとか・・LINE-Xを塗装したスイカを大ハンマーでスイカ割りしようとしても、ボールみたいに跳ねただけだとか・・次から次へと、耐久力アピール!LINE-Xが施された紙コップの上に大きな人が乗っていますが、それでも紙コップは潰れるどころかビクともしません。
触った感触
日本でトラックの荷台に試してみたという業者の方によると、塗装の仕上がり面はマットな感じで綺麗にコーティングされるそうです。触った感触が、新しいプール施設のプールサイドの表面に似ていたとか。
LINE-Xは、元々アメリカで対テロ攻撃用として軍需技術で開発されたものが元なのだそうです。その後の同時多発テロを経て、「構造強化ポリマー材」として製品化されました。公共設備などにすでに使用されているというLINE-X。世界中へとどのぐらい広まっていくのでしょうか。
LINE-X vs エポキシ樹脂
株式会社 愛知レジン