3Dプリント中に造形物が動くとかた焼きそばができあがる
3Dプリンターを使い始めて最初に遭遇するトラブルといえば、3Dプリント中に造形物がプラットフォーム(テーブル)から浮き上がってしまうことではないだろうか。このトラブルが発生すると、フィラメント溶かし出しているノズルと造形物が接触するため、気づかないで放置しているとインスタント麺のような造形物が完成してしまうのだ。基本的に3Dプリンターは途中から3Dプリントし直すことができないため、フィラメントと時間が無駄になってしまって発狂することに…
造形物の浮き上がりは「スティックのり」で防止できる
そこで3Dプリントする前にあらかじめトンボが販売している「シワなしピット S PT-TAS スティックのり」をプラットフォームに塗るユーザーが多いようである。のりを薄く塗ることで3Dプリント中に温度や反りによって発生する造形物の浮き上がりを防止できるため、成功率が飛躍的に上がるそうだ。自分も初日に造形物の浮き上がりが発生したので、100円ショップに販売されているスティックのりを使用している。浮き上がりによる失敗はほどんどなくなり、今では3Dプリントする際の必須アイテムとなっている。
のりでカチカチに貼り付いた造形物は「テープはがしカッター」で簡単に剥がせる
スティックのりを使用することで造形物の浮き上がりが防止できたものの、造形物がプラットフォームから簡単に取れなくなるデメリットも存在する。のりがカチカチに硬化するため、3Dプリンターに付属されている分厚いスクレイパーでは造形物をプラットフォームから剥がすことが難しいのだ。また、プラットフォームはデリケートな部分なので、叩いて衝撃をあたえて剥がすこともできない。のりを水で溶かす手もあるが手間と時間がかかる問題も。
そこで、のりで固まった造形物を簡単にプラットフォームから剥がすために便利だったのが、ニトムズが販売している「テープはがしカッター T087」だ。このツールはわたしが模索してたどり着いたのではなく、先人の方々がみんな使っていたので、参考にして購入したものである。実際に使用してみるとテープはがしカッターは付属品のスクレーパーより刃が薄いので、前後にスライドさせることにより、簡単に造形物を剥がし取ることができた。