木工用や鉄工用ドリルビットだと汚い穴になるでござる
木工ドリルや鉄鋼ドリルの先端ビットを使ってペットボトルに小さな穴をあけようとしたものの、綺麗な穴をあけられずに困ったことはないだろうか。これらの先端ビットを使用してもバリが発生して歪んだ穴が空いたり、効率よく穴があけることができないのだ。
熱した釘や半田ごてを使用することで、ドリルビットより綺麗な穴をあけることは可能だが、もう少し綺麗な穴をあけたいと考えている場合は、ガラスなどに穴をあけられる「ダイヤモンドビット」をおすすめする。
小さな穴を綺麗に開けられるダイヤモンドビット
ダイヤモンドビットの表面は荒いヤスリのようになっている。なので、ペットボトルを削りながら穴をあけていくため、ドリルビットより、効率よく綺麗な穴をあけられるのだ。バリも発生しにくく、バリが発生しても手でこすれば除去できるので、バリ取りに手間もかからない利点も存在する。
プラスチックにも綺麗な穴をあけられる
薄いペットボトルの他に厚みのあるプラスチック(樹脂)にも綺麗な穴をあけることが可能だ。上はタッパーの蓋にダイヤモンドビットを使って穴をあけたものである。
ビットを交換すれば穴を広げることも可能
ペットボトルやプラスチックに穴を開ける場合は、先の尖ったビットが適しているが、さらに穴を広げたり、穴の形を変えたい場合は、円柱状のダイヤモンドビットに交換して、外周を削っていくことで簡単に加工することも可能である。
軟らかい素材なら安価(1,000円)なミニルーターで十分
ダイヤモンドビットは「ドリルドライバー」や「ミニルーター」に装着して使用することが可能だ。小さな穴を1つだけ開けたいのであればドリルドライバーでも十分だが、繊細な作業をしたり、複数穴を開ける場合はミニルーターを迷わず選んだほうがよいだろう。
ミニルーターはプラスチックやペットボトルに穴を開ける程度であれば、1000~2000円ほどの安価なもので十分である。ガラスのような硬い素材に穴をあける場合は、パワーのある「プロクソン」や「ドレメル」のような一流メーカーのほうが効率よく穴をあけられる。
最初はダイヤモンドビットセットがおすすめ
初心者の場合、ダイヤモンドビットは単品で購入するより、色々な形状をしたビットがたくさん付いているセット品を購入することをおすすめする。ちなみに、ビットに溶けた樹脂が付着して固まった場合は、木材などに軽く擦りつけて熱で溶かしながら除去するとよいだろう。
ペットボトルを穴だらけにしたい場合はハンダゴテがおすすめ
ペットボトルに小さい穴をたくさん開けたい場合はハンダゴテほうが効率的である。ペットボトルような薄さであれば、軽くつついただけで溶けてしまうので、慣れれば1秒に1個開けられるほどスピーディーだ。ただし、穴を開けた際に縁が熱で盛り上がるため仕上がりがルーターより汚くなったり、連コラが苦手な人は卒倒すかもしれない。穴の周りをなぞって溶かすことで穴の大きさを広げることも可能だ。
上はハンダゴテで2Lのペットボトルに無数の穴を開けた写真である。20分で蜂の巣のように穴をたくさん開けることができた。(換気注意)ちなみにペットボトルの蓋にも開けられることができたが、やはり穴の周りが膨れ上がってしまうので見た目は悪い。綺麗な仕上がりを重視するのであればルーターにダイヤモンドビットを装着して穴を開けた方がよいだろう。