中心に穴を開けずに丸く切り抜く方法
中心に穴が開いてしまう
「自在錐のセンタードリルを抜いて穴を開けることは出来んのか!」という恋文をいただきました。なぜそんな穴の開け方をしたいのかというと、中心に穴の開いていない丸い板をたくさん作りたいようです。
わたしは木材を丸く切り抜くために自在錐を購入したので、これまで切り抜かれた材の穴なんて気にもしていませんでした。自在錐で中心に穴を開けずに丸く切り抜けるのであれば、トリマーやジグソーなどを使わずに効率的にコースターやオセロのコマなどが作れるだろう。
ちなみに神沢鉄工さんの自由錐のラインナップに中心穴が開かないビット(バネと滑り止め)がついている「自由錐O型 K-160」が販売されており、一般的なものより少し値が張りますが、中心に穴を開けずに円盤を作ることができるようです。
※ボール盤かドリルスタンドが必要です。
センタードリルを外してみる
わたしが使っているスターエムさんの自在錐は、止めネジを緩めることで、中央のセンタードリルを外すことができます。なので、用途に応じて、木工錐や四ツ目錐を付け替えることが可能です。
ボール盤に固定して穴を開けてみる
早速ボール盤にセンタードリルを外した自在錐を取り付けて穴を開けてみた。少し怖いものがあるが、わたしの将来に比べると恐れるに足らず。それに、自在錐はボール盤の主軸に固定されていてブレることがないので破損することもないだろう。
中心に穴を開けずに丸く切り抜けた
2つ穴を開けて試してみたが、どちらも中心に穴を開けずに丸く切り抜くことができた。これなら卓上糸のこで切り抜くより早そうだ。しかも、自在錐は左右の刃でけがきながら切り抜いていくので、円の切断面はどの機械でき切り抜いたものより綺麗だ。
最終穴が開いたときに材が弾き飛ぶ
センタードリルを付けた状態で材料を切り抜くと、切り抜かれた部分がセンタードリルに刺さっているので切り抜かれた部分が飛んだりすることはありません。しかし、今回の加工の場合はセンタードリルが付いていない状態で穴を開けているので、両サイドの錐が貫通したときに、切り抜いた部分が軽く弾き飛んでいきます。写真くらいの大きさの円であれば、体に当たってもたいしたダメージは受けないが、顔や目に当たると怪我をすることもあるので安全メガネの着用、注意が必要です。
マグネットとなる
これならオセロのコマを無くしても安心だろう。焼き払おうと思ったが、グルーガンで磁石を引っ付けてマグネットとして共に生きることになった。フォースと共にあらんことを。