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スターエム:ドリルスタンド(№50A)の使用感想

スライドホルダードリルスタンド
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スターエム:ドリルスタンド(No.50A)

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ドリルガイド

スターエム:ドリルスタンド(№50A)
このレバーがついていないタイプは「ドリルガイド」という商品名で販売されていますが、スターエムさんだけ「ドリルスタンド」という商品名で販売されています。
ドリルスタンドは垂直に穴をあける補助具なのですが、このタイプはスライドバーの角度調整が行えるので傾穴をあけることもできます。
レバーがついているタイプと違い、電気ドリル以外に「インパクトドライバー」や「ドリルドライバー」を取り付けることができます。
念のためにスライドバーの間に、電気ドリルなどがおさまるスペースがあるのか測っておいたほうがよいでしょう。
 

 

ブレ

ブレの要因

剛性が高いというレビューが幾つか見られたので、ブレがないものだと思い込んでいました。
ベースとスライドホルダーが「ABS樹脂」プラスチック製なので、ちょっと力が加わると強度が弱くたわみやすいです。
軽量化を図るためなのかわかりませんが、このプラスチックのたわみが精度を落としている要因になっていると思います。
ドリルの回転中も振動と一緒に小刻みにブレています。

アルミダイキャスト

さらに上の精度(ブレが少ないもの)を求める場合は、若干価格があがりますが、スライドホルダーやベース(土台)がアルミダイキャストの「神沢さんのドリルガイド」か、普通鋼製のプロ用の「PRO 5024ai」を選んだほうがよいと思います。
こちらのドリルガイドのほうが評価が高いですし、一番辛口のレビューをしている人が精度についてふれていないので、ブレが少ないのだと思います。

1つだけ死節を切削している使用動画がありましたが、体重がかかったときに傾いているだけで、ドリルガイドじたいに大きなブレは見られません。
正確な穴あけをしたい場合はベースをしっかり固定すれば問題ないでしょう。
ただ相手材が小さい場合で、この価格をだすなら「小型のボール盤」を購入する選択肢もあります。

ブレの対策

対策としては、電気ドリルのグリップを持っただけで手前に傾くので、あまり力をいれないように意識して、電気ドリルの頭をしっかり持って傾かないように固定したほうがよいでしょう。
ベースのV溝側のほうもしっかり抑えておきます。
スライドバーにはグリースをさしましたが、スライドホルダーがプラスチック製なので、ゴムやプラスチックを傷めないシリコングリースをさしました。
これで若干ですがブレを軽減させることができました。
 

スライドホルダー

スライドホルダー

この部分もベースと同じでプラスチック製です。
遊びがあるので若干ガタつきがありますが、気になるほどではありません。

ドリルチャック

ドリルチャックはキー付タイプなので、ビットを強力に掴めることができるのでビットが滑りにくいです。
スライドホルダーの中心に注油口があり、ここから油をさすことができます。
 

ユリヤネジ

ユリヤネジ

スライドホルダーについているユリヤネジを締めつけると、スライドホルダーを好きな高さで固定させることができます。
電気ドリルを取り付ける際やドリルビットを交換する際は、一番上の場所で固定しておくと交換が行いやすいです。
ドリルスタンドを一時的に使用しないときも、切削ビットが地面につかないように、ユリヤネジをつかって上部で固定しておきます。

stopper-drillstand

ストッパー

両サイドのスライドバーに蝶ねじタイプのストッパーリングがあります。
上下に移動させて、蝶ねじを締めつければ固定させることができます。
固定したストッパーリングより下にスライドホルダーが移動できなくなるので、穴の深さの調整をすることができます。
同じ深さの穴をたくさんあけるときにも便利な機能です。
 

ベース(土台)

ベース(土台)

ベースもプラスチック製です。
ベースの内径は73mm、57mmなので、大口のホールソーなどでは穴をあけることはできません。

ロックピン

ロックピンはベースの表面と裏面にとりつけることができます。
先端は鋭く尖っているので、表面にとりつければ、材料に刺さるので穴あけ中にズレにくくなります。
ネジ式になっているので、材料に傷をつけたくない場合は緩めるか外しておきます。

ロックピンを裏面に取り付けると、材料を挟みこんで固定することができます。
角材などを挟み込めば、測らなくてもセンターをだすことができます。
 
角度調整

角度調整

ノブナットをゆるめることにより、スライドバーの角度をかえられることができます。
この部分が一番ブレる要素になっているみたいで、こことベースが金属製じゃないのが痛いですね。

内側には角度を調整するメモリがついているので目安にすることができます。
ベースが黒色で、メモリには色がついていないので調整しにくいです。
 
Vブロック(V溝)

Vブロック(V溝)

ベースにはV溝があるので、丸棒を固定することができ、センターを容易にだすことができます。
 

メモリを塗ってみる

クレヨン

メモリが見にくいので、レビューを参考にしてクレヨンで塗ってみました。
上のクレヨンは100円ショップ(セリア)で販売しているみたいです。
 

crayon-memory

ノブナットをゆるめてベースをばらして、メモリ部分をクレヨンでぬります。

メモリ

ティッシュなどで拭き取ります。

メモリ

矢印部分にはペンキを塗っておきました。
すごく見やすくなりました。
(感謝です。) 
 

スピンドルサンダーもどき

スピンドルサンダー

スピンドルサンダー

スライドホルダーを逆さまにしてユリヤネジで固定すればスピンドルサンダーもどきになりました。
ドラムサンダーや軸付砥石を取り付けます。
(ベースをクランプで固定しなければ不安定になります。)

ドリルスタンドでスピンドルサンダーもどき。

ドリルスタンドでスピンドルサンダーもどき。

ドリルスタンドでスピンドルサンダーもどき。

穴の深さを調整するストッパーを利用して、ワークテーブルをのせました。

ドリルスタンドでスピンドルサンダーもどき。

しょぼい。
 

まとめ

価格の割りに多機能であり、DIYでも十分つかえるので満足しています。
しかし、全体的に樹脂製の部分が多いので、現場で落としたり硬いものにぶつけたりすると破損する可能性が高いです。
ドリルガイドを現場で使用する場合や、さらに高い精度が必要な場合は、もう+1,000円のっけて神沢さんの「アルミダイキャストのドリルガイド」を選んだほうがよいと思います。
スターエムさんにも材質が普通鋼のものがありますが値段が4倍以上します。
各会社のドリルガイドのスライドホルダーとベースの材質を調べて下記のページにまとめました。


ドリルスタンド-性能比較表

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