オービタルサンダー
電動サンダーは〔サンダー〕〔電動やすり〕など言われており、大別すると〔オービタルサンダー〕〔ランダムサンダー〕〔ベルトサンダー〕の三種類のサンダーがあります。
オービタルサンダーは、ランダムサンダーより小刻みな偏芯運動をするので、主に木材などの表面の仕上げや塗装の下地仕上げなどで使う仕上げ用の電動研磨工具です。
古いペンキを剥がす場合やナイフマークを消したい場合は、オービタルサンダーより、研磨力の強いランダムサンダーのほうが適しています。どちらも粉塵が多くでる電動工具なので、防塵マスクなどは必ず装着するようにします。
一般的な部類
〔サンダー〕と検索すれば、〔オービタルサンダー〕か〔グラインダー〕が最初にヒットします。日曜大工(DIY)、木工、建築でも使われているので、ホームセンターなどにも販売されており、手にいれやすい電動工具です。昔からグラインダーの事をサンダーと呼ぶ業種の職人さんがいるので、グラインダーも多くヒットするようです。
選んだ理由
マキタ-BO3710と悩んだのですが、この機種を選んだ理由は、BOSCH(ボッシュ) のサンダーとジグソーはDIY用の機種でも評価が非常に高いからです。ジグソーとランダムサンダーを最初に市場で発売しただけあってBOSCHは優秀のようです。日・米Amazonや楽天の評価レビューを見ていると、DIY用の機種というのは必ず悪いレビューがつくのですが、BOSCHの場合、ジグソーとサンダーに関しては悪い評価が非常に少ないです。
プロ用
電動工具のプロ用だと価格が高すぎて手が届かないので、精度を必要としないものは安価なDIY用を購入してしまいますが、このサンダーの場合はプロ用なのに1万円を切るので安いです。また、プロ用の電動工具のモーター音は静かなので、音が静かな期待もこめてプロ用の機種にしました。
ラバーパッド・アルミプレート
この機種はサンドペーパーの取り付け方法がマジック式とクランプ式になっているので、ホームセンターなどで販売されている安価なサンドペーパーを切って取り付けることも可能です。
サンドペーパーに穴を開けるパンチングツールも付属されている(マキタは付属されていなかった)ので、わざわざ1つずつ鋭利なもので穴を開けていく手間も省けます。
また、経験上パッドにマジック式のペーパー(ファスナー)を引っ掛けるフックがついていると、ついていないものと比べると凹みにくく丈夫ですし、隙間から熱が逃げていくので耐久性が高くなる気がします。プレートもプラスティックではなくアルミなのもポイントです。
他メーカーと違ってたるまないから破れにくい
このサンダーの前方のクランプはボタンを押すことにより挟むことができるので、簡単にサンドペーパーを取り付けることができます。
後部のクランプもこれまで見てきたクランプとは少し違い、ペーパーをピンと張った状態で固定することができます。
ペーパーがたるんで固定していると、破れやすく耐久性が落ちますが、この機種はきつく張った状態で固定できるので破れにくいです。
綺麗な空気を排出するマイクロフィルター
天然の木材といっても粉塵をたくさん吸ってしまうと体に負担がかかってしまいますし、古いペンキ(塗料)などを削り落とすこともあります。粉塵は細かいほど体の奥深くまで入ってきて、体内からでにくくなります。さらに細かいと血中にまではいりこんでくるらしいです。さらに害のある塗料や金属などの粉塵だと怖いものがあります。
なので、サンダーを使用するときは防塵マスクを着用しています。このサンダーのフィルターは掃除機や集塵機と同じような素材のフィルターが備わっているので、他メーカーより綺麗な空気を排出します。
後ろのマイクロフィルターを外すと、集塵機や掃除機に接続することも可能です。
BOSCHには、ほとんどの機種にマイクロフィルターが塔載されています。空気清浄機についているような微粒子フィルターでろ過するので、サンダーから吐き出される空気は、製品説明どおりクリーンな状態になります。
また比較表を作っているときに、BOSCHのサンダーの吸じん能力を高く評価している人がたくさん目立ちました。音を重要視していたのですが、この評価も大きな選ぶポイントとなりました。
電子無段変速
スピード調整機能がついているのでモーターの回転数を下げられることができます。モーターの回転数を下げられるので、研磨能力は落ちますが静かに研磨することも可能です。スピード調整機能がついていなかったら、この機種は買わなかったと思います。
やはり、DIYの場合、電動工具の騒音が気になるかと思います。このモデルはDIY用モデルに比べるとMAXにしてもかなり静かなのでおすすめです。
使用感想
クランプレバーがあがらない。
クランプレバーを押すと上にあげられるのですが、最初は丸の部分でひっかかってしまい上にあげることができませんでした。引っかかった状態で、下から上に押してあげれば上にあがります。(押しながらではなく)
これは何度かサンドペーパーを取り替えていると、引っかからなくなりスムーズにセットできるようになるので特に問題はありませんでした。
プロ用サンダー-動作音(研磨) |
BOSCHR – GSS23AE/MF |
サンダーの動作音(比較) |
BOSCHR – GSS23AE/MF |
騒音
音は動画だとわかりにくいかもしれませんが、今まで使用していたDIY用のサンダーに比べると比較にならないくらい静かです。スピード調整ができる機種も使用していましたが、やはりプロ用に比べると全然違いました。
耳に付くような不快な高音もしないし、最初からこの機種を購入していればよかったと思いました。掃除機の(強)動作音が85dB前後なので、掃除機の動作音より静かになります。因みにスピードを下げると、80dB以下にまで下がるので、夜でもスイッチを入れられるくらい静かなものです。騒音を気にする方には是非おすすめのモデルです。
研磨能力
動画や写真だとわかりにくいので荒材で試した動画です。仕上げ用なので、ランダムサンダーやベルトサンダーに比べると研磨力は落ちますが、DIYであればオービタルサンダーで十分だと思います。ソフトラバーグリップなので、手に伝わってくる振動はDIY用に比べると低振動に感じました。
吸塵能力
ダストボックスの蓋は、タッパーの蓋を開ける感じで、丸い箇所のでっぱりを下から上へめくると簡単に開けます。上の動画を撮るのに1分程使用しただけの写真です。荒材ということもありますが、既にきな粉のような細かい粉塵がたくさん吸塵さていました。蓋を開けるときに粉塵が舞うので何とか改良していただきたい。
何かに繋いでるような吸塵力
床やエプロンが汚れないので、今まで使用していた機種とは、吸塵能力は比較にならないくらい高いです。排出口には微粒子フィルターが貼られているので、粒径の細かい粉塵も逃げられません。吸塵の評価が高いのも頷けます。
粉じんはダストボックスにあまり溜めることができません。連続で使用していると吸塵力が高いのですぐにいっぱいになります。わたしはブラックデッカーやリョービのDIYモデルのサンダーを持っていますが、動画のような強い風は排出口から噴出されません。
上の動画で撮ったものはズーム写真です。荒材をサンダーで30秒ほどかけた比較画像です。
参考になれば幸いです。
SPEED:6 #100