デジタルノギス
一度使うと依存してしまうデジタルノギス
デジタルノギスとは一般的なノギスと違い、測定値が液晶画面に表示されるノギスです。測定値を一瞬で読み取ることが可能になるので、一度使ってしまうとアナログノギスには戻れなくなるほど便利です。
目盛フェチは飽きた
煩わしい目盛の読み取りを解消したい方、目が悪くなり目盛が読み取りにくくなった方におすすめです。
保証期間 1年
下記のメーカーのデジタルノギスは、どちらも保障期間が1年間ついています。正常な使用状態で故障した場合は、新しいものと無償交換してくれます。
予算を抑えたい場合
シンワ測定の最新DIGITAL CALIPER
予算が少ない場合は、シンワ測定の大文字ホールド機能付きデジタルノギスがおすすめです。価格がリーズナブルではあるが、作業効率があがる「ZEROスイッチ」と「HOLDスイッチ」が備わっているからです。
ZEROスイッチ|任意の位置で0セット出来るから、計算不要!一瞬で差を求められる
ZEROスイッチとは、任意の場所で「0」セットすることができるので、「比較測定」や「間隔測定」をするときに便利な機能です。
例えば、測定部を指定の幅に開きZEROスイッチを押すと数値が0(基準値)となるので、必要な寸法を選別するシーンだと、計算をせずに一瞬で差を読み取ることが可能になります。
HOLDスイッチ|測定値を固定出来るから、正確な測定値が読み取れる
従来のシンワのDIGITAL CALIPERには、HOLDスイッチが備わっていませんでしたが、この新しいモデルにはHOLDスイッチが備わっています。HOLDスイッチとは、測定値を固定することができるので、目の前で読み取れない場所を測定する方は、このボタンを押すともうHOLDスイッチ付き以外のデジタルノギスを使う気が失せます。
なぜなら、測定物からジョウを抜いたときに、止めねじでスライダーを固定しても開いてしまう可能性が高いので、正しい測定値を読み取れないからです。測定後にHOLDスイッチを押すと、ジョウを開いても測定値が保持されたままなので、止めねじを締めつける手間が省けるだけでなく、正確な測定値を読むことが可能になります。
デカ文字だから、腕時計より数字が読み取りやすい
液晶に表示される数字はデカ文字なので、非常に測定値が読み取りやすい。ミツトヨのABSデジマチックキャリパシリーズにもデカ文字が採用されているが、安価なシンワのデジタルノギスのほうがさらに大文字なので見やすくなっている。
シンワはスライダーの動きにムラがある
ノギスは本尺のレールの上をスライダーが左右にスライドします。このノギスはミツトヨのノギスに比べると、慴動面の仕上げが悪いのか滑らかな動きをしません。油やシリコンスプレーを塗ってもミツトヨのノギスにはかないません。
しかし、ミツトヨのノギスを使ったことがない方であれば、スライダーの動きでクレームをつける方は少ないと思います。個人的に作業に支障がでるような醜い引っかかりもないので、慣れてしまえば差ほど気になりません。
サムローラーがない
サムローラーとは、同じような寸法の測定物を選別する作業などで、測定部(ジョウ)の開閉操作が容易に行える送り機構です。シンワのデジタルノギスにはこのサムローラーが付いていません。
予算を抑えたくて、このサムローラーがついているノギスが必要な場合は、新潟精機(精密機器メーカー)のDS-150がよいかもしれません。このモデルにはZEROスイッチ、HOLDスイッチ、サムローラーが備わっていて5,000円と、他のモデルに比べると比較的安価である。
ZEROスイッチ、HOLDスイッチ、サムローラーが備わっていて、さらに安いデジタルノギスも販売されているが、聞いたことのないメーカーのうえ、ノギスがのデジタル暴走したり、大きな器差が発生するようなレビューが見られた。シンワと新潟精機の器差は0.03mmなので精度はどちらも同じである。
予算に余裕がある場合
ミツトヨのABSデジマチックキャリパ
予算に余裕がある場合は、ミツトヨの新しいモデル(ABSデジマチックキャリパ)をおすすめします。シンワのノギスはMade in お隣の大国ですが、ミツトヨのデジタルノギスはMade in 日本製です。
ノギスの最高峰と言われるだけあって、プロの方からも精度の高さに定評があります。また、海外でも評価が高く、レビューを見ていると、銃のガンスミスやリロードでも使っているユーザーもいるようだ。
ノギスの器差は0.02mm(髪の太さが約0.1mm)と、どの国内メーカーより小さい。スライダーが滑らかにスライドするだけでなく、サムローラーも備わっているので、最初に紹介したシンワのノギスより測定しやすい。
ZEROスイッチがないモデルがある
ミツトヨのノギスには10年前のモデルが販売されていたりするので、ZEROスイッチが備わっていないモデルも販売されていたりする。写真のモデルは2013年に発売されたも。比較的新しいノギスなので、ZEROスイッチが備わっています。HOLDユニットを購入すればHOLD機能を使うことも可能です。
ソーラータイプは機能が制限
ミツトヨには電池不要のソーラーパネル式のノギスも販売されている。ソーラーパネル=新しいというイメージがあるが、現在、販売されているソーラーパネル式のモデルは古いので、ZEROボタンが無かったりします。また、デジタル表示にデカ文字が採用されていないので、液晶に表示される数字が昔の電卓のように小さくて読み取りにくい。
ORIGINスイッチを押すことで、ZEROスイッチのように任意の場所で「0」セットすることも可能であるが、ORIGINスイッチは凸スイッチじゃないので、爪楊枝のような細いものがないと押せません。なので、測定しながらORIGINスイッチを押すことは難しい。
ABSデジマチックキャリパは、電源がボタン電池(SR44)ですが、電池の寿命が3年半ほどもちます。SR44のボタン電池も安価なので、工具レス(不要)で経済的に交換することが出来ます。