セリアのノギス
100円で販売しているノギス
写真のものは100円ショップ(セリア)に販売されているホビーノギス、母上に買ってきてもらったものだ。ネット上の情報であるがダイソーなどにも、同じようなノギスが販売されているようだ。
今の100円ショップには、自分が外界にいた頃には陳列されていなかった色々な工具類が販売されているようなので驚く。
精度はどうなのか?
昔の簡易的なノギスと同じで、スライダーにはバーニヤ目盛がなく、代わりに矢印が刻まれている。この矢印が指している本尺目盛を読み取ることで測定することが出来るので、一般的なノギスより読み取りが簡単となっている。
本尺目盛は、目盛が1mm間隔で刻まれており、バーニヤ目盛がないので、最小値は1mmまでしか読みとることが出来ない。しかし、趣味程度の工作や、自分のようにふざけたDIYerはこれで十分であろう。
素材はプラスチックなので、力をくわえすぎると曲がりが発生しやすい。指に強く力をくわえすぎると、0.5mmほど測定値が変わってしまうので、測定時に力を入れすぎないように注意が必要である。
実際に測定してみた
外側用のジョウで外径測定
この丸棒はΦ30mmで販売されていた丸棒である。0.01mmまで読み取れるデジタルノギスで測定してみると「30.22mm」であった。
次に100円ショップのノギスで測定してみると、矢印は本尺の「30mm」を指していた。気持ち30mmを過ぎているので、外側ジョウはmm単位の器差はない。
内側用のジョウで内径測定
ペットボトルのキャップの内径を測定してみた。デジタルノギスでは、「27.75mm」。100円ショップのノギスは、「27mm」と「28mm」間を指していたが、どちらかというと28mm寄り。内側ジョウもmm単位の器差はないようだ。
デプスバーで穴の深さを測定
一応デプスバーもついているので、穴や溝の深さを測定することも出来る。このデプスバーは細くしなりやすいので、深い穴を測定するときは力を加えすぎないように気をつけなければいけない。
デジタルノギスで測定すると「9.04mm」であった。100円ショップのノギスで測定してみると矢印は「9mm」を指していた。気持ち9mmの目盛を超えているようなので、mm単位の器差はない。
アイスのように辺り外れもあるようだ
小数点以下を読み取れないのが残念であるが、そこそこ精度は高いように思える。しかし、しょせん100円の商品なので当たりもあれば精度の悪い外れもあるようだ。
おそらくジョウは閉じている状態で販売されていると思うので、閉じられたジョウの間に隙間はないか?ジョウが閉じた状態で矢印は正確に「0」を指しているかどうか、きちんと確認してから購入したほうがよいだろう。では、ご安全に。