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ノギスの種類


ノギスの各部名称

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ノギスの使い方ノギスの使い方ノギスは3つの測指を使って、外径、内径、段差、深さを測定することができます。デジタルノギスの機能を使えば比較測定や間隔測定も可能に。
ノギス機能ノギスの機能ノギスには、作業効率や煩わしさが解消される機能が搭載されているタイプがあります。
ノギスの目盛の読み方ノギスの読み方一般的な定規と違い、ノギスの目盛の読み方は特殊です。このページではノギスの読み方を誰にでも分かりやすく解説しています。
ノギスの種類ノギスの種類用途に応じたノギスが選べるようにノギスの種類の特徴をまとめたページです。
ノギスの性能比較表ノギスの性能比較表ノギスの機能や性能が一目で分かる比較表です。ノギスの機能や性能を把握しておくことで、自分に合ったノギスが選べます。

安いM型アナログノギス


高い精度を必要としてないならポケットノギス

これはアマゾンでベストセラー1位に選ばれていた安価なノギスです。1,000円以下で購入できる安価なタイプは、このノギスのように最小読取値が0.1mmのものが多いです。わたしのような雑なDIYerや趣味の工作程度であれば0.1mmのノギスで十分ですが、精密な作業には適していません。高い精度を求める作業では、職人さんが使っている、最小読み取り値が0.01mm~0.05mm~のデジタルノギスのほうが適しています。

また、安価なノギスにはスライダーを固定する止めネジがついていません。目盛りが見えなくて目の前に移動させて読み取りたい場合、測定物から抜いた際にジョウがわずかに開いてしまったりすることがあり、正確な測定値を読み取れない場合があります。

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2,000円前後のM型アナログノギス


スタンダードな普及型ノギス

最もスタンダードなアナログノギスです。このくらいの価格帯の製品は最小読み取り値が0.05mmと細かくなるので、上の安価なノギスより精度が高くなります。

スライダーを固定できる止めネジ付き

このくらいの価格帯のノギスには、スライダーを固定することができる止めネジが備わっているタイプが多い。ジョウを指定した幅に開き、固定ネジでスライダーを固定し、必要な寸法を選別する作業での検査具として使用する際に好まれています。

また、ノギスは測定する箇所によっては、測定物をジョウで挟んだ状態で目盛を読み取ることが出来ない場合があります。この場合、ジョウ(測定面)を測定物から抜いて読み取らなければいけませんが、測定物に対してジョウを平行に抜き取るのは難しく、傾いた際に0.1mm前後ジョウが開いてしまいます。

そんな時に固定ネジでスライダーを固定すると、ジョウを測定物から抜く際にジョウが開きにくくなるので正しい測定値を読み取ることができます。(デジタルノギスのHOLD機能を使えばさらに正しい測定値を読み取れます。)

ノギス-サムローラー

サムローラー付(微動送り機能)

価格が少し高価になりますが、アナログノギスには、測定作業の補助となるサムローラー(微動送り)が付いているノギスがあります。サムローラー付のノギスは、スライダーについている調整ネジを指で回すことにより、スライダーを微動させることができるので測定がしやすくなります。
また、ワークや姿勢によっては、ジョウ(測定部)の開閉が困難なシーンもあるので、ジョウの開閉を補助する使い方も出来ます。

サムローラーが付いていると、片手でジョウを開閉できるので、同じような寸法の測定物を選別するなどの作業でも便利な機能です。注意点としては、サムローラーを使わない場合より、力の加減が難しくなり誤差が発生しやすいため、力をかけすぎないよう注意が必要です。

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プラスチック製(樹脂)のノギス


プラスチックだから相手材に傷がつかない

一般的なノギスの素材はステンレス製ですが、カーボンファイバーやプラスチック(樹脂)タイプのノギスも販売されています。

一般的なステンレス製のノギスのジョウはケガいてしまうほど鋭いので、測定物や塗膜に傷がついてしまうことがよくあります。そこで、ジョウがプラスチックやカーボン製のノギスを使うと、測定物に傷をつけずに測定することが出来ます。(クワガタ虫やビーズなどの測定にも使われているようです。)

また、ステンレス製のものより重量が軽いので持ち運びにも便利だけでなく、床に落としたり強くぶつけても狂いや破損しにくくなります。プラスチック製なので、水・油・錆などの汚れにも強く、絶縁性があるので電流が流れている箇所も測定することが可能です。

欠点として、プラスチック製のノギスは、最小読取値が0.1mmまでしか読み取れないことと、たわみやすいので高い精度はありません。

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ダイヤルノギス


ダイヤル読みできるから時計の文字盤のように一目で分かる

アナログノギスは、本尺とバーニヤ(副尺)の目盛の合致したところを探しだし、測定値を求めなければいけないので、小数点以下の数値を読み取るのがわずらわしくなります。ダイヤルノギスのスライダーには、バーニヤ目盛の代わりにダイヤルがついています。そのため目盛を時計のようにダイヤル読みすることができるので、一般的なノギスよりスムーズに測定値を読み取れることと、誤って目盛を読んでしまう(視差)ミスが解消されます。

写真右のような安価なタイプは0.1mmまでしか読み取ることができませんが、高価なものは最小読取値が0.01mmや0.02mmの製品もあるので精度が高くなります。以前は0.05mmタイプのダイヤルノギスも販売されていましたが、現在はどこのメーカーも販売していないようです。

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安価なデジタルノギス


デジタル表示だから一目で測定値が分かる

アナログノギスは、本尺と副尺の2つのメモリを読み取り組み合わさなければいけないので、測定値を求めるのに少し時間がかかります。デジタルノギスの場合、測定数値がそのままデジタル表示されるので、スムーズに測定することが可能になります。作業効率を求める方以外に、目盛を読むのが煩わしい人や目が悪く読み取りづらくなった方にもお勧めです。

一般的なデジタルノギスは最小読取値が0.01mmなので、アナログノギスより正確に測ることができますが、安価な2,000円以下のノギスは、写真のように最小読取値が0.1mmの製品もあるので、精密な作業で使用する際は最小読取値に注意して選んだほうがよいでしょう。

また、安価な2,000円以下のノギスには、スライダーを固定する止めネジやホールド機能(下記参照)が付いていないノギスも多い。ちなみに写真のノギスはデプスバーもついていないので深さを測定することが出来ません。

ゼロセットボタン

任意の場所で「0」セットできるZEROボタン

デジタルノギスには、ZEROセットスイッチがついている製品があります。ZEROボタンは、任意の場所でゼロセットすることができるので、アナログノギスでは出来ない「比較測定」や「間隔測定」が可能になります。「比較測定」や「間隔測定」の仕方の詳細が知りたい場合は、ノギスの使い方のページをご覧ください。

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ホールド機能付きデジタルノギス


4,000円前後のデジタルノギス

この価格帯のデジタルノギスは、上で紹介した安価なデジタルノギスと違い、最小読取値が0.01mm単位まで測れるので精密な作業に適しています。また、「ZEROボタン」だけでなく、「HOLDボタン」が備わっている製品もあります。

HOLDボタンとは?

ジョウを開閉させても測定値が保持されるHOLDボタン

HOLD機能とは、HOLDボタンを押すことにより、測定値を保持することができるので、ジョウを開閉しても測定値が変わりません。そのため表示が見えず目の前に移動させて測定値を読み取りたいシーンでは大変便利な機能です。

ノギスのスライダーは止めネジでスライダーを固定しても、ジョウを測定物から抜き出す際に少しでも斜めに傾くとジョウがわずかに開き測定値が変わります。そのため、記録が保持できるホールド機能は精密な作業にも適しています。

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ソーラパネル デジタルノギス

電源がソーラーパネルだから電池が切れる不安を解消

一般的なデジタルノギスの電源はボタン電池ですが、現在では電池が不要なソーラータイプのデジタルノギスも販売されています。電源がソーラーパネル(太陽電池)なので、電池が切れる心配がありませんが、「HOLDボタン」や「ZEROボタン」が備わっていないモデルもあるので、それらの機能が要するな場合は、購入する際に注意が必要である。

ミツトヨのソーラータイプのデジタルノギスは暗い場所では使えなく欠点がありますが、シンワの製品にはソーラーパネルとリチウム電池の2電源方式のデジタルノギスも販売されており、周辺照度が200ルクス以下になったとき、リチウム電池に切り替わるので暗い場所でも使えたり、電池の消耗を抑えるメリットがあります。

ノギスの電池

電池式は長持ちするし安い

ちなみに電源が電池式のデジタルノギスは機種にもよりますが、連続使用で約2年、通常使用で約3.5年と意外に長持ちします。簡単に電池も取り替えられますし、ボタン電池なので10個/600円と廉価な価格で販売されています。

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ミツトヨのデジタルノギス


ノギス界の最高峰

ミツトヨのデジタルノギスは、シンワのメーカーのノギスよりスライダーがスライドする摺動面の滑らかになります。さらに、スライダーにはサムローラー(微動送り機能)が付いているので、容易に測定することが可能になります。

ミツトヨ-日本製

Made in Japanだから精度が高い

また、最もスタンダードな150mmサイズのノギスでは、シンワや新潟精機の製品は器差が0.03mmですが、ミツトヨの器差は0.02mmなので精度がどの国内メーカーより上です。そのため、精密な測定を行う作業では、高価ではあるが日本製のミツトヨの製品のほうが適しています。さらに高い精度を求めている場合は「マイクロメーター」をおすすめします。

ORIJINボタン

ZEROセットボタンないモデルがある

プロからの定評もあるので、余裕があればミツトヨの製品もおすすめですが、ミツトヨのデジタルノギスのラインナップには、古いモデルもあるので購入する際は注意が必要です。例えば、比較的新しい(2013年発売)「ABSデジマチックキャリパCD-AX/APX」には、任意の場所で「0」にセットできる「ZEROボタン」が備わっています。

origin-button
しかし、他の機種(2010年以下)には「ZEROボタン」が備わっていません。「ORIGINスイッチ」を押すことで、任意の場所「0」設定することが可能ですが、この「ORIGINスイッチ」小さい上に凸ボタンでなかったり、側面についていたりするモデルもあります。爪楊枝のような細いものがないと押すことができないので、「ORIGINスイッチ」を「ZEROボタン」として代用して測定することは難しいモデルが存在します。

ミツトヨ-ホールドユニット

ホールド機能を使うには「ホールドユニット」が必要

また、ミツトヨのノギスで測定値を保持することができる「HOLD機能」を使うには、測定データー出力口の付いているタイプのノギスと別販売品の「ホールドユニットNo.959143」を購入しなければいけません。また、数字の表示が大文字でないので、現在(2015)では、シンワのデジタルノギスのほうが見やすいです。

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100円ショップのホビーノギス

100円ショップ-セリアのノギス

趣味程度の工作ならこれで十分

写真のホビーノギスは100円ショップのセリアやダイソーで販売されているみたいです。上で紹介したプラスチック製のノギスと違い、100円ショップのノギスは最小読取値が物差しと同じ1mmなので、精密な作業には不向きです。また、素材がチープなプラスチックなので、測定時に少しでも力をかけすぎると、曲がりが発生しやすいので測定時に力をかけすぎないようします。

一般的なアナログノギスとは違い、本尺にmm単位の目盛がついていますが、スライダーには副尺の目盛がなく、代わりに矢印がついています。この矢印が指した本尺の目盛を読み取ることで測定値をだすことができるので、一般的なアナログノギスより測定値が読み取りやすい。精密な作業には不向きであるが、趣味の工作程度なら100円ショップのノギスでも十分だと思います。

ノギスの性能比較表

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