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スピードコントローラーの選び方

スピードコントローラーの特徴

ダイヤル1つで電動工具のモータースピードを自由自在に減速!

電動工具には、スピード調整が行えないモデルがあります。特に古いモデルや廉価なDIY用モデルは、機能が制限されているので、スピード調整機能が備わっていないモデルが多くあります。電動工具を使っていて、もう少しスピードの速度が落とせたら、「こんなことできるのに‥」「恐怖感がなくなるのに‥」「騒音を抑えられるのに‥」なんて悩みや問題はありませんか?
スピードコントローラーに電動工具を接続して電源をとると、様々な電動工具のモーター速度をダイヤル1つで簡単に調整するができます。用途が広がります。このページでは神沢ツールさんが販売されているK-15Sの製品を使ってスピードコントローラーについて解説していきます。

材料や用途に合った回転数

材料(素材)や用途によって電動工具の回転数を調整したいと思ったことはないでしょうか?自分はしょっちゅうありました。例えば、柔らかい素材やもろい素材を研削・研磨している作業で、回転スピードを落とすことができれば、色々な先端工具や素材に合わせることができるようになるので、失敗が少なくなったり、用途が広がるのにと悔やんだことがよくありました。

家族や近所に迷惑になるような騒音を抑える

スピードコントローラーを介して電源をとると、材料にあったスピード調整が行えるだけでなく、電動工具の騒音を減音できるメリットもうまれます。自分は何とも感じていなくても、周りにいる人は、電動工具工具などの騒音を不快に思う方もいらっしゃいます。逆に気づかえる人であれば、周りに迷惑にならないかびくびくしながら電動工具を使う人もいるかと思います。自分もよく建設現場で迷惑になるような騒音をだしていて、近所の方にどなられたことがありますし、大きな音をだせない環境で仕事をすることもありました。スピードコントロールを使うとそれらの悩みを解決する場合もあります。

集中力の欠け・恐怖感・不安感を取り除く

電動工具の騒音は人によってうるさいと感じるだけでなく、おぞましく感じる人もいるのではないでしょうか。自分は若い頃は何も感じなかったのですが、歳をとってから大きな音のする機械に敏感になりました。大きな音のでる機械は、集中力が欠けるだけでなく、恐怖感が生まれ身構えてしまいます。

それは、何故かと言うと自身が事故を起こしたり、他人が事故を起こして怪我をしているのを見たり事例を知ったからだと思います。回転スピードを落とす電動工具や用途によっては、作業が安全になる場合もありますし、何より動作音が小さいと集中することができ、恐怖感もなくなります。

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スピードコントローラーを選ぶ注意点

電動工具

様々な電動工具に対応

スピードコントローラーはブラシモーター(単相直巻整流子モーター)に対応しています。なので、電子制御回路を搭載した電動工具には反応しませんので、ソフトスタート機能がついた電動工具やスピード調整が行えるような電動工具のスピードを調整することはできません。
誘導モーターでは回転数が上がらないので、コード式の電動工具の場合は、ほとんどの製品がブラシモーターになっています。このコントローラー1つで、下記のような種類の電動工具のスピード調整をおこなうことができます。

  • 電気ドリル
  • グラインダー
  • 電動サンダー
  • 電気丸ノコ (ソフトスタート付電気丸ノコ不可× 電子丸ノコ不可×)
  • ジグソー
  • トリマー・ルーター
  • 集塵機など

上記は、DIYで使用する電動工具をあげただけで、ブラシモーターであればその他の電動工具に対応します。

スピードコントローラー性能比較表

気をつけよう最大負荷電流

スピードコントローラーには、パッケージや説明欄に最大負荷消費電力(W)か最大負荷電流(A)が表記されています。電圧が100Vだと1A=100Wです。(例:15A=1500W)例えば、商品説明欄に10Aまでと記載されていれば、消費電力が1000W以上の電動工具には使用できないことになります。定格以上の負荷がかかる電動工具には使用することができないので、減速させたい電動工具の電流(消費電力)をあらかじめ調べておきましょう。

電動工具の消費電力や電流は本体やマニュアル(取り扱い説明書)に記載されています。説明書がなくても公式メーカーのサイトでは各モデルのマニュアルが閲覧できます。当サイトの各電動工具の比較表でも各モデルの消費電力をまとめているので参考になれば幸いです。

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スピードコントローラーの利点


スピードコントローラで減速させて穴開け・切断

トルクを維持しながら減速

電気ドリルで大きな穴をあける場合や回転数が制限されている切削ビットを使用する場合は、刃の焼きつきや事故を防ぐために回転スピードを落とさなければいけません。電気ドリルには、無段変速機能がついている機種があるので、スピードを減速させることは可能ですが、トリガー(スイッチ)の引き具合でスピード調整しなければいけないので、一定のスピードを保つことが難しくなります。また電気ドリルなどは、回転スピードを落とすとトルクも落ちてしまいます。

このスピードコントローラーはフィードバック制御方式なので、トルクを維持したまま減速することができるので、大きな穴をあける作業にも最適です。減速することにより切削ビットに適した回転スピードに調整することが可能になり、摩擦熱による焼きつき防止や仕上がりが綺麗になる利点もあります。
研磨用電動工具のサンダー、ポリシャー、グラインダーなども、回転速度も減速することができるので、用途にあった回転速度にあわせることが可能になり、安全に作業をすることができます。

 

掃除機と1,500W以下の電動工具の最大騒音値を計測して、スピードコントローラーで回転速度を落としていった動画です。スピード調整ダイヤルがついているものは、本体からスピードを調整しています。

掃除機の動作音より小さくすることも可能ですが、工具の種類によっては材料を切削できなくなる場合もあります。ちなみに音のない環境の場所でも30dBほどあり、5~10dBも下がると音はかなり小さくなったように感じます。

●材料を切削した場合、騒音値はかわります。

●隣の部屋から計測すると10dBほど下がります。

●音の大きさが同じでも、高音のほうが五月蝿く(不快)に感じる。

 製品名最大値
 サイクロン式掃除機(基準) 82dB
 紙パック式掃除機(基準) 84dB
 空気清浄機(基準) 62dB
 BOSCH-PMR500|トリマー 97dB
 RYOBI-MTR-41|トリマー 91dB
 Makita-5637BA|丸のこ 98dB
 RYOBI -W-1900|丸のこ 99dB
 E-Value EBL-500V|ブロワー 105dB
 Makita-M609|電気ドリル 89dB
 BLACK&DECKER-KA320E|サンダー 95dB
 RYOBI MS-30|サンダー 92dB
 BOSCH-GSS23AE/MF|サンダー 82dB
 BOSCH-GST90BE/N|ジグソー 99dB
 JS-18M ジグソー 99dB
 Makita-M244|スライド丸ノコ 102dB

騒音アイコン

電動工具の騒音対策

電動工具を使っていると、住宅街に住んでいる場合、音が近所迷惑になっていないか気になるかと思います。音が漏れないように扉や窓を閉めきることにより、外にでていく音を減らせることができますが、デシベル[dB]が高いような電動工具だと、五月蝿い音が外にまで漏れてしまうので、使用することができなかったり、なるべく短時間で済ませようする方がいるかと思います。

電動工具は、プロ用とDIY用の機種の動作音を比較すると、モーターや部品、ボディの材質が違うので、プロ用の機種のほうが低音で動作音が静かになります。しかし、プロ用の電動工具でもモーターが大きかったり、回転数が高いものだと、動作音も比例して大きくなります。

回転数を下げると音も小さくなる。

スピードコントローラーを使うと、モーターの回転が減速するので、電動工具の動作音が減音する効果もあります。電動工具や機械の動作音が静かになると、外まで音が漏れなくなったり、音が漏れたとしても全く気にならないレベルまでおとせる場合もあります。

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減速したときのデメリット

ノッキング(引っかかり)

スピードコントローラーを電動工具に使用した場合、低速にしすぎると回転中にノッキングという引っかかりがあらわれ、一定速度で回転しなくなります。また、引っかかりが起きると同時に電動工具が反動するので不安定になります。他の製品でも同じようなレビューがあったので、ダイヤルを絞って低回転にしすぎると、切削するような電動工具には不向きです。

ボリュームを最大にあげても引っかかりがある場合は、サブボリュームを調整することにより解決する場合があります。メーカ側の説明では、低速回転のカタッカタッとする音はフィードバック制御の特徴であり異常ではないと記載されています。

機械の種類によって異なりますが、電動工具で実用的につかえる範囲は40~50%くらいからなので、過度な期待はしないほうがいいでしょう。K-15RはMAXの状態で70%位の速度しか引き出せなくなるので、本来の最高速度に戻したいときは、スピードコントローラーを外してから使用しなければいけません。

スピードコントローラーの性能比較表

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